封筒の「脇付け」とは?


お客様は「脇付け」という言葉をご存知でしょうか。

現在では使われることが少なくなってきていますが、医師同士の親書や、医療機関の発行する紹介状などでは、まだまだ使われることも多いです。

この記事では、そんな封筒の脇付けについて詳しく説明していきたいと思います。

 

・脇付けとは

脇付けとは、手紙の宛先に添えて敬意や注意を表すために使用する言葉のことです。

脇付けの多くは、本来の受取人に直接送付することを避け、侍史や机などに手紙を送ることで強い謙譲の意を表現しています。

 

<脇付けの例>

 

「侍史(じし)」

侍史とは、貴人に仕え、書状の管理等を専門に取り扱う役職者のことです。

直接書状を届けることが恐れ多い目上の方に対し、「侍史の方を通じてお伝え下さい」という意味を込めて使われる脇付けです。

現在では、丁寧さを込めて「御」の字を足し、「御侍史」と書くことも多くなっていますが、実は本来の用法からすると誤りで、「侍史」と書くのが正しいです。

 

「机下(きか)」

「机の上に置くような大切な書状ではないので、机の下にでもそっと置いておいてください。」という意味を込めて使われる脇付けです。

こちらも、丁寧さを込めて御の字を足し「御机下」と書くことも多くなっていますが、本来の用法からすると誤りなので、「机下」と書くのが正しいです。

 

「尊下(そんか)」

友人、同輩に対する脇付けです。

「尊下」という名前のイメージに反して、目上に対して使用すると失礼となるのでご注意下さい。

 

「膝下(しっか)」

父や母に宛てた手紙において用いる脇付けです。

 

他にも「玉案下(ぎょくあんか)」「足下(そっか)」、「座右(ざゆう・ざう)」「座下(ざか)」「御前(ごぜん)」「おみもとに」など、様々な脇付けがあります。

 

・外脇付けとは

外脇付けとは、手紙の内容等に関する説明や、注意を促す脇付けのことです。

現在もビジネス文書を中心に、多く用いられています。

 

<外脇付けの例>

 

「親展(しんてん)」

宛名の人以外の開封を禁止したい際に使用されます。

 

「○○在中(ざいちゅう)」

「請求書在中」「領収書在中」など、内容を明記したい際に使用されます。

 

「至急(しきゅう)」

急ぎの場合に使用されます。

 

「拝答(はいとう)」

返信を求める場合に使用されます。

 

・脇付けの書き方

脇付けは、手書きの縦書きの封筒に使用するのが一般的です。

脇付けの場合は、宛名の左下(「様」の左)に書き、外脇付けの場合はさらに左下(「様」よりも下)に赤字で書きましょう。

 

以上、脇付けについての説明でした。

古い表現とはいえ、必要に迫られて使用するときが来るかもしれません。

脇付けについてきちんと理解し、使用する機会がありましたら、相手先の方に失礼の無いように正しくお使い下さい。



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